売れっ子観察記

夢の国からブラック企業、宗教風企業まで。サービス・営業職の観察&分析結果の個人的な考察。

#夢の国 魔法にかかったと思った瞬間

従業員のロッカーエリアは全然夢に溢れてなんかいない

雑然とした普通の場所だった

そこで繰り広げられる会話もいたって普通で他愛のないものだった

...当たり前と言えば当たり前なんだけど

 

今でもなぜか印象に残っているのは当時の私よりも少し年上と思われる女性同士の会話

「チューしたら終わりじゃん。その先、止められなくなる」

 

(!!!!!)

 

前後の会話を聞いていないから詳細は不明だけど

(こんなところでなかなか赤裸々な話してるな...)って思った

そして

(みんな、普通の女子なんだよね。仕事しているときの雰囲気と全く違うよね。)と。

 

制服を着て、お客さんの前に出るとスイッチが入る

世間から期待されている通りか、期待以上のパフォーマンスでお客さんを迎える

先輩や上司に細かく教わるわけでもないのに

すべてのお客さんに夢と魔法を届けるために演じきっている

(お客さんに魔法をかける以前に、自分達が魔法にかかっている)

そんな風に感じた瞬間だった

 

目の前の人が一番喜ぶことを考える

ただそれだけでいい

 

最高のサービスの根底にあるのは

極めてシンプルな教えだけ

 

ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)

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